AcerからChromebookのニューモデル「Acer Chromebook 14 CB3-431」が間もなく登場するとNOTEBOOK ITALIAが伝えています。該当ページが404エラーとなっていますが、2016年3月15日付で米国FCCを通過したリリースがあるので登場はほぼ確実とみられます。
CB3-431のスペック概要
AcerはこれまでChromebook11(11.6インチ)、Chromebook 13(13.3インチ)、Chromebook 15(15インチ)の3つのディスプレイサイズを展開していましたが、ニューモデルは14インチディスプレイ(1366×768)を搭載するようです。
現時点で分かってるスペックは次のとおり。重量はわかりませんが、14インチモデルなのでモバイル向けではなさそうです。
(スペック概要)
- CPU : Intel Celeron N3050(1.6 - 2.16GHz)
- RAM : 2GB
- 記憶装置 : 32GB eMMC
- ディスプレイ : 14インチ 1,366×768
- 無線:IEEE802.11ac/a/b/g/n/、BluetoothR 4.0準拠
Intel Celeron N3050の性能
Chromebookが搭載しているIntel製のCPUでは、Celeron 2955U(開発コード:Haswell)やCeleron N2840(開発コード:BayTrail-M)がよく見られます。ニューモデルが搭載するCeleron N3050(開発コード:Braswell)は、このうちBayTrail-MのN2840の後継モデルとなるものです。
N3050 | N2840 | |
---|---|---|
開発コード | Braswell | BayTrail-M |
プロセスルール | 14nm | 22nm |
コア/スレッド数 | 2/2 | 2/2 |
ベース動作周波数 | 1.6GHz | 2.16GHz |
バースト周波数 | 2.16GHz | 2.58GHz |
TDP | 6W | 7.5W |
グラフィックス | Intel HD Graphics (第8世代) | Intel HD Graphics (第7世代) |
グラフィックス ベース動作周波数 | 320MHz | 311 MHz |
グラフィックス・バースト周波数 | 600MHz | 792GHz |
実行ユニット | 12 | 2 |
N2840と比較すると動作クロックが2.16GHzから1.6GHzに低下するので単純な演算処理能力は低下しそうです。体感では誤差の範囲だと思いますが、Passmarkベンチマークの結果をみても約12%の性能低下です。
Celeron N3050 Passmarkベンチマーク結果
Celeron N2840 Passmarkベンチマーク結果
ただ、プロセスルールが14nmとなったN3050は、TDP(熱設計電力)が1.5W低下していますので、バッテリー駆動時間は長くなりそうです。また、Intel HD Graphicsも第8世代では実行ユニット数が大きく増えている(4→12)ので、動画再生などグラフィックス面での性能向上が期待できます。
Chromebookの主用途であるブラウジングではプラス面に働くかもしれません。
まとめ
久々のChromebookのニューモデルですが「ThinkPad Chromebook 13」のような派手なモデルではありませんでした。AcerにはChromebook C720のような神機をリリースしてもらいたいですね。