Acer Chromebook R11 Chromebook レビュー 使い方・豆知識

ChromebookでWindowsアプリを動かす方法 ― CrossOver for AndroidをR11で試す

2016年12月30日

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2016年7月のエントリーで「CrossOver for Android」というAndroidアプリを使ってChromebook上でWindowsアプリを動位させる方法を紹介しました。

依然としてPreview版のリリースに留まっていますが、動作対象モデルであるAcer Chromebook R11を購入したこともあり、試してみました。

"CrossOver for Android" とは?

以前のエントリーにも書きましたがおさらいです。

"CrossOver"は米ミネソタ州のCodeWeaver社が、Wineをベースに開発・提供しているユーティリティツールで、MacやLinux等でWindowsソフトウェアを動かすことを目的としたものです。"CrossOver for Android"は、このAndroid版。

2016年12月現在、プレビュー版が公開されています。

CrossOver for Android Technology Preview ― CodeWeaver

ただし、Chromebookでの動作対象モデルはAcer Chromebook R11 とGoogle Chromebook Pixel 2015の2モデルに限定されています。

"CrossOver for Android"のChromebookへのインストール方法

ChromebookにCrossOver for Androidをインストールするには、

  1. Chromebookがデベロッパーモードであること
  2. ChromeOSがDevチャンネルであること
  3. 登録ユーザーであること

の3点を満たす必要があります。

事前準備

前述の3つの準備をします。

1.Chromebook をデベロッパーモードにする

まず、Chromebookをデベロッパーモードに変更します。デベロッパーモードへの変更は次の記事を参考にしてください。

Chromebookをデベロッパーモードに変更する方法

2.ChromeOSをDevチャンネルに変更する

デベロッパーモードに変更してログインしたら、次はChromeOSのチャンネルをStable(安定版)からDevに変更します。変更方法は次の記事を参考にしてください。

ChromeOSのチャンネルを変更する方法

3.プレビュー版ユーザーに登録する

Devチャンネルへの変更が終われば、CodeWeaver社ウェブサイトのCrossOver for Androidのページにアクセスしてユーザー登録します。ページ中段にあるPREVIEW SIGNUPの画面に、GooglePlayストアにアカウント登録してあるメールアドレスを入力してサインアップします。

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しばらくすると「Thank You for Signing Up!」と題したWelcomeメールが届きます。これで受付は完了しますが、プレビュー版のテスター登録を完了するには、後日届く招待メールを待つ必要があります。

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メールに記載のリンクをクリックすると、テスター登録画面が表示されるので、「テスターになる」ボタンをクリックしてテスター登録を完了させます。

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CrossOver for Androidのインストール

1〜3の事前準備を終えた後、GooglePlayストアにアクセスします。

テスター登録した後、GooglePlayストアで「CrossOver」と検索すると「CrossOver Preview」が表示されます。

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アイコンをクリックして「CrossOver Preview」の画面を表示し、「インストール」ボタンをクリックします。

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これで「CrossOver for Android」のインストールは完了です。

Windowsアプリのインストール

CrossOver for Androidのインストールが完了したので、次にWindowsアプリをインストールします。「CrossOver」のアイコンをクリックしてアプリを起動します。

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CrossOverは「写真、メディア、ファイルへのアクセス」と「マイクへのアクセス」を要求してきますので、支障なければ許可します。

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Chromebookの画面上にWindowsのデスクトップのような画面が表示されます。インストールするWindowsPC向けアプリをアプリ名から検索できるウィンドウが開いています。

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今回は、このウィンドウからインストールするのではなく、あらかじめダウンロードフォルダに保存しておいたFXトレーダーにお馴染みのMetaTrader4をインストールしてみます。

Windowsと同様にスタートボタンをクリックします。

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まるでWindowsのようなメニューが表示されるので、「コントロールパネル >プログラムの追加と削除」を選択し、クリックします。

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「プログラムの追加と削除」ウィンドウが開くので、上段の「インストール」ボタンをクリックします。

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MetaTraderのインストール実行ファイル(.exe)が保存してある「Downloads」を参照し、exeファイルを選択して「開く」ボタンをクリックします。

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インストーラーが起動するので、同意にチェックをつけて「次へ」ボタンをクリックします。

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インストールが実行されます。ExaGear Windows Emulatorのようにプロクシ―サーバーの入力を求められることもありません。

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無事インストールが完了し、普通に動作しました。

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インストールしたWindowsPC向けアプリは、CrossOverのデスクトップ上にアイコン表示されるので、再度起動したい場合は、CrossOver起動後に、各アプリアイコンをクリックします。

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本当に、Chromebook上でWindowsが動作しているようです。

まとめ

Preview版ですが、ExaGear Windows Emulatorよりも完成度が高いように感じます。他にPhotoshop CSを試しましたが、こちらはインストールできませんでした。今後、いろいろ試してみたいと思います。

普段はChromeOSがイイけど、どうしてもWindowsPC向けアプリを使いたいときもあるので、製品版になれば、かなり使えるアプリになることは間違いありません。CrossOverを使いたいなら、Intel製CPUを搭載したChromebookを購入しておいた方が良いでしょう。

これでChromebook使いのエロゲユーザーが救われるかもしれない

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