Androidが動くようになったChromebookですが、今度はWindowsアプリが動くようになりそうです。
以前からデュアルブートしたLinux上でWindows実行環境"Wine"を使って動かす方法がありましたが、今回紹介する方法は、Android上でWindowsアプリを動かすツール"CrossOver for Android"を利用する方法です。
"CrossOver for Android" とは?
"CrossOver"は米ミネソタ州のCodeWeaver社が、Wineをベースに開発・提供しているユーティリティツールで、MacやLinux等でWindowsソフトウェアを動かすことを目的としたものです。"CrossOver for Android"は、このAndroid版。
2016年7月現在、テクノロジープレビュー版が公開されています。
CrossOver for Android Technology Preview ― CodeWeaver
ただし、このAndroid版はIntel x86系のCPUでのみ動作し、ARM系CPUでは動作しないようです。また、RAMも2GB以上必要です。
"CrossOver for Android"はChromebookでも動作可能
Chromebook上でAndroidアプリの動作が可能になった(2016年7月現在、devチャンネルのみ)ため、"CrossOver for Android"をChromebook上で動かすことができるようです。
実際に、Acer Chromebook R11でCrossOver for Androidを利用してWindowsゲーム"Limbo"が動作している映像がアップされています。Direct Xをサポートし、キーボードやマウス、サウンド等のデバイス類も動作しています。
まとめ
少し残念なのはARM系CPUに未対応である点。RockChip RC3288Kを搭載しているChromebook flipはAndroidアプリが動作するけど、"CrossOver for Android"が使えないので、Windowsソフトウェアを動かすことはできません。
2016年7月現在、"CrossOver for Android"が動くChromebookは、Android対応で、Intel x86系CPUを搭載するAcer Chromebook R11とGoogle Chromebook Pixel(2015)の2機種のみとなります。
そこまでWindowsソフトウェアを使いたいなら、WindowsPC買えばイイのに。
【2016.12 追記】実際に試してみました
Acer Chromebook R11を購入したので、CrossOver for AndroidのPreview版を試してみました。製品版の登場を期待できる完成度です。普段はchromeOSでいいけど、たまにWindowsアプリを使う程度(CrossOverで動作するアプリに限定した話ですが…)なら、アリかもしれません。