2018年5月24日0時(東京時間)から開催されたグローバル・プレス・カンファレンス next@Acerにて、昨日の記事に書いたChromebook Spin 15を含め、計4つのChromebookニューモデルが発表されました。
その中でもパワフルな第8世代 Intel Coreプロセッサ「Core i5-8250U」を搭載する「Acer Chromebook Spin 13」の高性能ぶりが期待できそうなので、情報をまとめておきます。
Acer Chromebook Spin 13 CP713の概要
Acer Chromebook Spin 13は、同社のSpin 11やR13と同様に360°回転ヒンジを備え、ラップトップからテント・モード、タブレット・モードなどに切り替えて使えるコンバーチブル・モデルです。販売価格や時期については、現時点で不明(未定)となっています。
このモデルの特徴の1つは、他の多くのChromebookに搭載されているアスペクト比16:9のディスプレイではなく、垂直方向に約18%広いアスペクト比3:2の13.5インチディスプレイが搭載されている点です。解像度は、Samsung Chromebook Pro/Plusの2,400×1,600に及ばないものの、2,256×1,504の高解像度となっており、広領域の表示又は緻密な表示が期待できます。
また、搭載メモリとストレージは、Chromebookとしては大容量といえる最大16GB / 128GBのモデルが準備されているようです。これは、今後のChromeOSのロードマップ上にあるLinux仮想マシン(VM)が稼働するコンテナの実装(ソース:Reddit)などを見据えてのことでしょう。
パワフルなCPU
そして、最大の特徴といえるのが、パワフルな第8世代 Intel Coreプロセッサ 「Core i5-8250U」、「Core i3-8130U」を搭載している点です。
Core i3-8130Uは2コア/4スレッドですが、Core i5-8250Uは4コア/8スレッドと、つい最近までデスクトップ版CPUにしか備わっていなかった性能を有しています。いずれのCPUも、Google謹製Pixelbookに搭載されているCore i7-7Y75(2コア/4スレッド)を大きく引き離す処理能力を備えています。
CPUベンチマークの比較
PassmarkのCPUベンチマークの比較を見ると、i7-7Y75に対してi5-8250Uは約2倍、i3-8130Uは約1.4倍のスコアを示しています。シングルスレッド性能でも約3割高速です。これほど高性能なCPUを搭載したChromebookは、Chromeboxを含めこれまでの製品にはありません。
一方、省電力性能ではPixelbookに搭載されているi7-7Y75がTDP4.5Wと優れています。ただし、i5-8250U、i3-8130Uを搭載するAcer Chromebook Spin 13についてもバッテリー駆動時間は10時間確保されているため、実用上支障はないはずです。
(スペック概要)
- CPU:Intel Core i3-8130U / i5-8250U
- RAM:最大16GB
- ストレージ:最大128GB eMMC
- スクリーン:13.5インチ・FHD+(2,256✕1,504)IPS液晶
- タッチパネル機能:あり
- 入力装置:Wacom EMRスタイラス
- インターフェイス:USB3.1 type-C、USB3.0 type-A、microSDカードリーダー
- ネットワーク:802.11ac、Bluetooth 4.2
- バッテリー駆動時間:10時間
- 寸法:不詳
- 重量:不詳
日本国内での販売(2018.8.10追記)
日本語キーボードを希望する人やサポートを気にする人にとって、日本国内での販売は気になるところでしょう。
日本語キーボードが搭載されるかどうかはまだわかりませんが、国内での取り扱いはあるようです。日本エイサーのWEBサイトにSpin 13のページが準備されています。
(参考)Chromebook Spin 13 New Product Acer
まとめ
Acer Chromebook Spin 13は、間違いなく、Chromebook史上最も高性能なモデルといえます。2018年4月記事「後悔しないChromebook選び 2018」でこう書きました。
まさに、ChromeOSの進化に合わせて作られたようなモデル。最速Chromebookであることに疑う余地はありません。
ヘタすると起動時間3秒かもしれん!
Source:Acer Press release
2018.10.18追記
米Amazonでの取り扱いが開始されました。