すでに複数のサイトで紹介されていますが、ASUSがChromebookニューモデル「ASUS Chromebook 12 C223」をリリースするようです。
ASUSのChromebookのラインナップは、すっかりフリップ機能付の2in1モデル一色でしたが、ここで久々のクラムシェル型のスタンダードモデルとなりました。ラインナップ上のポジションとしては、長らくアップデートされていなかったASUS Chromebook C201の後継モデルといったところでしょう。
ASUS Chromebook C201は重量約980gの軽量モデルでしたが、このモデルも999gとモバイルに適したモデルに仕上がっているようです。
※米Amazonでの取り扱いがはじまりました。
ASUS Chromebook 12 C223のスペック概要
ASUS Chromebook 12 C223 のスペック概要は次のとおり。たぶん旧モデルとなるC201との比較です。
新モデル (2018) | 旧モデル (2016) |
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型番 | Chromebook 12 C223 | Chromebook C201 |
CPU | Celeron N3350 (1.1-2.4 GHz) | Rockchip RK3288 |
メモリ | 4GB | 2GB/4GB |
記憶装置 記憶容量 | 32GB eMMC | 16GB eMMC |
ディスプレイ 解像度 | 11.6インチ 1366×768 | 11.6インチ 1366×768 |
ワイヤレス | 802.11 a/b/g/n/ac(2x2) | 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth V4.0 |
外部出力 | USB 3.1(TypeC)x2 USB 3.1(TypeA)×1 micro SDカード×1 Audio Jack × 1 | USB2.0x2 micro HDMI ×1 micro SDカード×1 Audio Jack × 1 |
バッテリー 持続時間 | 10時間 | 13時間 |
重量 | 999g | 980g |
CPU
大きな変化はCPUがARM系のRockChip RK3288から、x86系のIntel Celeron N3350に変わった点。Androidアプリとの親和性は、依然としてARM系CPUが優れていますが、ブラウジングのスピードやスムーズさではIntel CPUに軍配が上がります。ラップトップスタイルのみのスタンダードモデルとしては、妥当な選択といえるでしょう。
Celeron N3350 は同社のChromebook Flip C213NAでも採用されていて、Google Octane2.0ベンチマークスコアも10,000を超えています。基本的にはスムーズな印象。
(参考記事)【Chromebook 9台目】ASUS Chromebook Flip C213NAを買いました ― 購入レビュー
ただし、CPUの変更に伴いバッテリー駆動時間が3時間短くなっています。駆動時間をなるべく維持するためにバッテリー容量と本体重量のバランスどりが設計上難しかったと思いますが、 ASUSWEBサイトの製品ページに「Travel lighter」というキャッチフレーズがあるので、本体重量はなんとしても1kgを切りたかったんでしょうね。
外観チェック
外観は非常にシンプルに仕上がっています。
まずは前面。ディスプレイは屋外での反射にも強いアンチグレアを採用。モバイル重視。ベゼルもC101PAみたいに太くなくて、まぁまぁスマート。
天板はシンプルそのもの。ChromeロゴとASUSロゴのみ。
天板の端部は、エッジが切り落とされた形状。
インターフェイス類は、本体左側に集中していて、USB Type-C、microSD、オーディオジャック、USB Type-Aが搭載されています。反対の本体右側はUSB Type-Cが1つのみ。ちなみに、USB Type-Cは充電とディスプレイ出力を兼ねます。
キーボード面。ラップトップスタイルのみということもあり、キーボードとトラックパッドにはこだわっている模様。1.5m幅のフルサイズキーボードは人間工学に基づいて設計されていて、快適なタイピングを期待できるようです。タッチパッドも大きめ。同社C302CAに搭載されているタッチパッドはウルトラスムーズなので、ちょっと期待できますね。
全体としてはシンプルで癖がなく、場所を選ばない使いやすいデザイン。
個人的には天板のASUSロゴの鏡面仕上げはやめてほしいけど…
気になる点
気になる点があるとすれば、ディスプレイにタッチパネル機能がついていない点。製品ページでは簡単にAndroidアプリが使えるよ!と書いてありますが、現状、Androidアプリを使うにはタッチ機能があった方がイイのは間違いありません。
普段からタッチパネル付を使っていると、ついついディスプレイをポチッとする癖がついているので、個人的にはタッチ機能は欲しかったです。
まとめ
僕が最初に使ったChromebookは、ASUS Chromebook C300MA。その頃は、AndroidアプリもLinuxアプリも対応していなかったので、Chromeブラウザだけ使えるシンプル端末でした。そのシンプルさが、多機能化が進むPCのなかで際立って斬新でした。
そういう意味では、今回リリースされたASUS Chromebook 12 C223 は、初期のChromebookを彷彿とさせるシンプルモデルです。Chromebookを手に取ったことのないユーザーにおすすめしたい。だからこそ、初期のChromebookと同じような低価格であることが大切なような気がします。
ASUSさん!39,800円(税込)以下、できれば32,800円でお願いします!
まぁ、僕はASUS OUTLETに19,800円で並ぶまで待ち(違
2018.9.15 追記情報
米Amazonほか米国での販売が始まりました。販売価格はなんと229$。送料含めても、日本円で26,000円〜27,000円(2018年9月15日現在の為替レート)で購入可能です。
Chromebookを試したい人で、Androidアプリを使うつもりがほとんどない人にピッタリの入門機です。