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ChromebookにUbuntuをインストールする方法

      2015/12/31

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Javaで動作するアプリケーション(ProRealTimeチャート)をChromebookで動かしたかったので、Ubuntuをインストールしてみました。

Ubuntuは快適に動いたけど、肝心のJavaアプリケーションがCeleron N2830には荷が重かった模様。Ubuntuのインストール方法だけ記録します。

photo credit: blumblaum

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Ubuntuのインストール手順

ChromebookにUbuntuをはじめLinuxをインストールするには2通りの方法があるようです。今回選択したのは、仮想化機能である「chroot」によってUbuntuを起動する「crouton」を利用する方法です。

Ubuntuの起動まで大きく次の手順となります。結構めんどう…。

  1. デベロッパーモードでの起動
  2. Croutonのダウンロードとインストール
  3. Ubuntuの日本語表示化

とりあえず万が一のときに備えてリカバリメディアを作成することをおすすめします。

1. デベロッパーモードでの起動

デベロッパーでもないのに、デベロッパーモードを起動します。なお、デベロッパーモードへの移行過程で、ローカルフォルダに保存されたデータ(ダウンロードファイル等)はすべて消去されるので、あらかじめ外部メディアやGoogleドライブへ保存しておきましょう。

[esc]キーと[f3]に相当するキー[再読み込みキー]を押しながら電源を入れます。

devmode7

※買って2週間しか経過していないとは思えないキーボードの汚れ…

電源を押すとChromeOSが起動せずに、「ChromeOSが存在しないか破損しています。復元用のUSBメモリまたはSDカードを挿入してください。」という画面が表示されます。ちなみに、最初は英語表示でした。矢印キーで日本語表示に変更できます。

devmode1

この状態で[Ctrl] + [D]キーを押すとデベロッパーモードへの移行がはじまります。「OSの確認機能をオフにするにはEnterキーを押してください。システムが再起動し、ローカルデータは消去されます。」と表示されますので[Enter]キーを押します。

devmode3

デベロッパーモードへの移行がはじまります。「キャンセルするには、今すぐパソコンの電源を切ってください。」と表示されますが、迷っている暇はないほどこの時間は短いです。

devmode6

デベローパーモードへの移行中。しばらくかかります。

devmode5

移行が完了するとChromeOSが起動し、Chromebookの初回起動時と同じ初期設定画面が表示されます。言語、ネットワークの設定、Googleアカウントを入力しログインします。

devmode4

これでデベロッパーモードでのログインは完了です。

2. Croutonのダウンロード

次は「Crouton」を利用してUbuntuをインストールします。

まずChromeブラウザを起動してアドレスバーに「https://goo.gl/fd3zc」を入力しEnterを押します。すると「Crouton」のインストーラーがダウンロードフォルダに保存されます。

terminal0

3. CroutonによるUbuntuのインストール

次に[Ctrl] + [Alt] + [T] キーを押してターミナル画面を表示します。

ターミナル画面が表示されたら、「crosh > 」に続いて次のように入力します。

terminal1

[-r] Linuxディストリビューションとバージョンの指定

なお、-r オプション「-r trusty」はUbuntu 14.04LTS(安定版)を指定しています。他のバージョンやLinuxディストリビューションを指定する場合は、-r オプジョンを次のようにします。

Linuxディストロバージョン[-r] オプション
Ubuntu12.04LTS-r precise
14.04LTS-r trusty
Debian7.0-r wheezy
8.0-r jessie
9.0-r stretch
10.0-r sid
Kali2.0-r sana

[-t] デスクトップ環境の指定

-t オプション「-t unity-desktop」はデスクトップ環境を指定しています。他のデスクトップ環境を指定する場合は、-t オプションを次のようにします。メモリ2GBモデルでは、なるべく軽量のデスクトップをインストールした方が良いでしょう。

[-t]オプション内容容量
-t gnomeGNOME
(Ubuntu GNOME)
400MB
-t gnome-desktopGNOME
(Ubuntu GNOME)
+主要アプリ
1,100MB
-t kdeKDE
(Kubuntu)
600MB
-t kde-desktopKDE
(Kubuntu)
+主要アプリ
1,000MB
-t lxdeLXDE
(Lubuntu)
200MB
-t lxde-desktopLXDE
(Lubuntu)
+主要アプリ
800MB
-t unityUnity
(Ubuntu標準)
700MB
-t unity-desktopUnity
(Ubuntu標準)
+主要アプリ
1,100MB
-t xfceXfce
(Xubuntu)
250MB
-t xfce-desktopXfce
(Xubuntu)
+主要アプリ
1,200MB

 

コマンドを入力後、[Enter]キーを押すとLinux(今回はUbuntu)のインストールが始まります。1時間弱かかるので、Chromebookがスリープ状態にならないように注意しましょう。

terminal2

インストールの最後に、Ubuntuで利用するユーザー名とパスワードを聞いてきます。ユーザー名とパスワードを入力し、[Enter]キーを押します。なお、パスワードは2回(入力と確認)入力する必要があります。また、画面上に表示されないのでミスのないように注意しましょう。

これでUbuntuのインストールは完了です。

「chronos@localhost / $」に続いて次のように入力し、[Enter]キーを押すとUbuntuが起動します。

terminal3

無事、Ubuntuが起動しました。

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4. Ubuntuの日本語表示化

インストールされたUbuntuは英語表示、英語配列キーボードに設定されているので、日本語に対応させる必要があります。

左側ランチャーの「System Setting」の「Text Entry」をクリックします。

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「Text Entry」のメニューが表示されるので、まず左側の「+」ボタンをクリックし、表示された「Choose an input source」では「Japanese」を選択して「Add」ボタンをクリックします。その後、右上に「En」表示されているインジケーターをクリックして「Ja(Japanese)」を選択します。

ubuntu5

次に、Terminal画面を起動します。左側ランチャーの最上段をクリックし、検索バーに「terminal」と入力するとアイコンが表示されます。

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アイコンをクリックすると、Terminal画面が開くので、「(trust)ユーザー名@localhost:~$」に続いて次のように入力し、日本語パッケージをインストールします。

ubuntu3

日本語パッケージのインストールが終わったら、再び左側ランチャーの「System Setting」から「Language Support」をクリックし、日本語化に必要な残りのソフトウェアをインストールします。

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再びTerminalを開き、「Mozc」をインストールします。「Mozc」は「Google日本語入力」をベースにしたもので、快適な変換効率で充実した日本語入力環境を整えることができます。Terminal画面に次のように入力します。

ubuntu7

日本語完了のインストールが完了したら、一旦ログアウトします。ログアウトするとChromeOSのターミナル画面に戻るので、その画面で「$ sudo startunity」と入力し、Ubuntuを起動します。

左側ランチャーから「システム設定」の「テキスト入力」を選び、「+」ボタンをクリックして表示される「入力ソースの選択」で「日本語(Mozc)」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。最後に右上のインジケーターでも「Mozc」を選択します。

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これでUbuntuの日本語化完了です。長い!

5. OSの切り替え

今回利用した「Crouton」は仮想化機能「chroot」によりUbuntuを起動しているため、ChromeOSとUbuntuをショートカットキーで切り替えることができます。

  • (Ubuntu → ChromeOS) [Ctrl] + [Alt] + [戻る(F1)]キー
  • (ChromeOS → Ubuntu) [Ctrl] + [Alt] + [再読み込み(F3)]キー

Chromebook C300MAで試したところ、ChromeOSからUbuntuに移行するショートカットキーが上手く作動しませんでした。この場合は、[Ctrl] + [Alt] + [進む(F2)]キーを押して一旦ターミナルを表示し、そこから [Ctrl] + [Alt] + [再読み込み(F3)] キーを押すと移行できました。

まとめ

Javaアプリケーションをどうしても使いたくて挑戦したUbuntuインストールでしたが、肝心のJavaアプリケーションは重すぎたものの、Ubuntuそのものは軽快に動作しました。

以前、Core2Duo(1.66GHz)を積んだノートPCにインストールしたことがありますが、その時よりもはるかに軽快。Chromebook C300MAは国内現行モデルでは最もCPUパワーが低スペック(Celeron N2830)のはずですが、こんなに動くのかと驚きました。AcerやDellのChromebookでも問題なく快適に動作するはずです。

ChromeOSで出来ない作業をOSを切り替えて補うこともできるので、試して損はないと思います。

※なお、Chrome拡張機能「crouton integration」を使うと、Chromeのウィンドウ内にUbuntu画面を表示することができます。ただし、スペックが決して高くないChromebookには少々厳しいようで、Ubuntuの動作が重くなります。C300MAにはおすすめできません。

ChromeOSのウィンドウ内でUbuntuを表示する方法 ―拡張機能「crouton integration」

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Comment

  1. […] 今まで全然、ChromeBookに興味がなかったんだけど 今回色々調べてたら、下記のような記事を見つけて僕の中で注目度が一気に高まった!! ChromebookのChrome OSウインドウでubuntuやDebianを動かす: こばこのひみつ もう少し軽くて(1kg以下)かっこいいChromeBookが3万円以下で発売されたら 買わなきゃソンなレベルじゃないでしょうか!! ChromebookにUbuntuをインストールする方法 | Chrome速報 […]

  2. 酒井英禎 より:

    >Chromebook C300MAで試したところ、ChromeOSからUbuntuに移行するショートカットキーが上手く作動しませんでした。

    いまは、Asus Chromebook C300 に関しては、

    Ctrl + Alt + Shift + → で ChromeOS → Ubuntu
    Ctrl + Alt + Shift + ← で Ubuntu → ChromeOS

    と行き来することができるとおもいます。

  3. Swallow より:

    これって違うlinuxでもsudo startunityで起動できるんですか?

    • chromesoku より:

      >swallowさん

      こんにちは。
      sudo startunityはデスクトップ環境にunityを選択した場合のみ有効です。
      (Xubuntuの場合)sudo startxfce4
      (Kubuntuの場合)sudo startkde
      (GNOMEの場合)sudo startgnome

  4. sora より:

    ご指導のとおりでうまくインストールが出来ました。ありがとうございます。
    しかしながら、アップデートマネージャで15.10の入手が可能だと出るにもかかわらずアップグレードできません(アップグレードを押しても何も起こりません)。どうすればアップグレードがおこなえるのでしょうご教示ください。

    • chromesoku より:

      >soraさん

      croutonを使ってインストールしたUbuntuは通常のアップデート方法ではインストールできません。
      croutonで使えるUbuntuのバージョンは、次の手順で確認できます。

      Shellを開き、次のコマンドを入力します。

      chronos@localhost / $ sudo sh ~/Downloads/crouton -r list

      するとubuntuの部分に、trusty(14.04LTSのコードネーム)、utopic(14.10のコードネーム)等が表示されるはずです。
      ここに15.10のコードネームWilyの表示がなければ、crouton上では使えません。
      また、インストール方法もアップデートマネージャーによるものではなく、記事中のインストールコマンドの「trusty」を変更する方法になります。
      chronos@localhost / $ sudo sh ~/Downloads/crouton -r trusty -t unity-desktop

      まずは、listコマンドを試して、15.10 Wilyがインストール対象となっているかどうか確認してみてください。

  5. shimizu より:

    はじめまして。shimizuと申します。
    記事を参考にCroutonを利用してKaliをインストールしました。

    もし回避策をご存知でしたら教えていただきたいのですが、
    デベロッパーモードにした影響で再起動のたびに
    「OSの確認機能をオフになっています オンにするためにはSpaceキーを押してください。」
    と表示され、しばらく待ち、ビープ音が鳴ってから、ログイン画面へという流れとなります。

    ビープ音を鳴らさないようにする方法ご存知でしょうか?

    • chromesoku より:

      返信が遅れました。すみません。

      「OSの確認機能がオフになています。オンにするためにはSpaceキーを押してください。」
      と表示されたら、[Crtl]+[D] キーを押すと、すぐにデベロッパーモードが起動します。

      この方法であれば、ビープ音がなるのを待つ必要はありません。

      ※ビープ音自体をなくすのは難しいと思います。

  6. ayy lmao より:

    「shell」を実行したあと、「sudo sh ~/Downloads/crouton -r trusty -t unity-desktop」と入力し、エンターを押すと「sh: Can’t open /home/chronos/user/Downloads/crouton」と出るのですが。

    • chromesoku より:

      >ayy lmaoさん

      国内モデルの場合、「Downloads」のフォルダ名が「ダウンロード」になっている場合があります。
      一度確認してみてください。

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