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ChromebookにXubuntuをインストールする方法

2015年7月20日

3296471239_551ce6647a_b先日、ChromebookにインストールしているUbuntuがフリーズしてしました。強制終了後、再起動を試みましたが、サーバーエラーで再起不能となりました。

チーン…。

エラーログをGoogle先生に聞いてもわからず、結局再インストールする羽目に。

せっかくなので、Ubuntuの軽量版Xubuntuをインストールすることにしました。

XubuntuはUbuntuから公式に派生したディストリビューションで、Windows2000搭載PCの代替OSとしても活躍しているらしく、メモリもディスク容量も最小限のクロームブックにピッタリのディストリビューションです。

photo credit: vmware server xubuntu via photopin (license)

Xubuntuのインストール方法

Xubuntuのインストールには、前回Ubuntuをインストールしたときと同様に「crouton」を使います。

前回記事の「2.Croutonのダウンロード」までは、全く同じ処理なので、前回記事をご参照ください。

1. Croutonを使ったXubuntuのインストール

Croutonのダウンロードが終了したら、[Ctrl] + [Alt] + [T] キーを押してターミナル画面を表示します。

ターミナル画面が表示されたら、「crosh > 」に続いて次のように入力します。

crosh > Shell
chronos@localhost / $ sudo sh ~/Downloads/crouton -r trusty -t xfce-desktop

Ubuntuのインストール時との違いは、「-t」オプションが「unity-desktop」から「xfce-desktop」に変わっただけです。

xubuntu-install

[Enter]キーを入力するとXubuntuのインストールがはじまります。1時間弱かかるので、Chromebookがスリープ状態にならないように注意してください。

インストールが完了すると、Xubuntuのユーザー名とパスワードを聞いてきますので、ユーザー名とパスワードを入力し、[Enter]キーを押します。なお、パスワードは2回(入力と確認)入力する必要があります。パスワードは画面上に表示されないのでミスのないように注意しましょう。

これでXubuntuのインストールは完了です。

Xubuntuへのログインは、ターミナル画面に次のように入力します。

chronos@localhost / $ sudo startxfce4

コマンド入力後、[Enter]キーを押すと起動します。

1xubuntu

(参考)他のディストリビューションのインストール

「-t」の後に続いて入力内容を変えると別のUbuntu派生のディストリビューションをインストールできます。

[-t]オプション内容容量
-t gnomeGNOME
(Ubuntu GNOME)
400MB
-t gnome-desktopGNOME
(Ubuntu GNOME)
+主要アプリ
1,100MB
-t kdeKDE
(Kubuntu)
600MB
-t kde-desktopKDE
(Kubuntu)
+主要アプリ
1,000MB
-t lxdeLXDE
(Lubuntu)
200MB
-t lxde-desktopLXDE
(Lubuntu)
+主要アプリ
800MB
-t unityUnity
(Ubuntu標準)
700MB
-t unity-desktopUnity
(Ubuntu標準)
+主要アプリ
1,100MB
-t xfceXfce
(Xubuntu)
250MB
-t xfce-desktopXfce
(Xubuntu)
+主要アプリ
1,200MB

もし、Ubuntu系以外のディストリビューションをインストールしたい場合は、「-t」の前の「-r」オプションを「trusty」ではなく、「wheezy」と入力すれば Debian を、「kali」とすれば Kali をインストールすることができます。

2. Xubuntuの日本語化

Xubuntuのインストールが済んだら、日本語環境をインストールします。

1. 日本語のLauguageパックのインストール

まず、日本語パックをインストールします。

画面左下メニューボタンをクリックし、「Applications Menu > Terminal Emulator」を選択してターミナル画面を表示します。

terminal-menu

ターミナル画面が開いたら、次のとおり入力します。

(trusty)username@localhost / ~$ sudo apt-get install language-pack-ja
/ ~$ sudo apt-get install ibus-mozc
/ ~$ sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8

1行目は日本語パックのインストール、2行目はMozcのインストール、3行目はlocaleに日本語を追加するコマンドになります。各コマンドの実行時にパスワードを求められたときは、インストール時に設定したパスワードを入力します。

インストールが完了したら、画面右上の「Applications Menu」ボタンをクリックし、「Settings > Language Support」を開きます。

3laungage-support

Language Supportを開くと、「The Language support is not installed completely」と表示されますので、「install」をクリックします。すると自動的に必要なソフトがインストールされます。

ここで一旦ログアウトします。
ログアウトしてChromeOSに戻ったら、ターミナル画面にコマンド入力し、再度xubuntuを起動します。

Xubuntuを起動すると日本語化されているはずです。

もし日本語化されていない場合

もう一度「LanguageSupport」を開きます。
4laungage-support「install / Removed Language」ボタンをクリックし、「install Language」ウィンドウが開いたら、Japaneseにだけチェックが入っている状態にして「Apply Change」ボタンをクリックします。
適用されたら「Apply System-Wide」ボタンをクリックし、Languageパックをシステム全体に適用させます。

ここまで出来たら、一旦ログアウトして、再度ログインします。

2. キーボード入力の日本語化

日本語化できていることを確認したら、キーボードの入力環境を日本語化します。

「アプリケーションメニュー」を開き、「設定 > キーボード・インプットメソッド」をクリックします。
5keyboard
キーボード・インプットメソッドが開いたら、「インプットメソッド」タブを開きます。

「日本語 > Mozc」を選択肢し、「+追加」ボタンをクリックします。「Mozc」が追加されたら、一覧に表示のあるその他のメソッドは削除して構いません。

6mozc

これで日本語入力環境も完成です。

3. OSの切り替え

今回利用した「Crouton」は仮想化機能「chroot」によりXubuntuを起動しているため、ChromeOSとXubuntuをショートカットキーで切り替えることができます。

  • (Xubuntu → ChromeOS) [Ctrl] + [Alt] + [戻る(F1)]キー
  • (ChromeOS → Xubuntu) [Ctrl] + [Alt] + [進む(F2)]キー

上手くいかない場合は、キーボードの設定がおかしいかもしれません。アプリケーションメニューの「設定 > キーボード」の「レイアウト」タブを開き、キーボードモデルの項目は自分のPCに応じて選択(Chromebook C300maの場合は「ASUSラップトップ」を選択)し、キーボードレイアウトの項目は「日本語」を選択してください。

まとめ

これでChromebook上にXubuntu環境が実装できました。

XubuntuはUbuntuに比べてRAMの消費が少ないはずなので、Linuxアプリケーションの動作も軽くなるかもしれません。Ubuntuの時は動作が重かったJavaアプリケーションをもう一度試してみたいと思います。

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