本日(2015年10月3日)、ASUSがChromebook flipの日本国内発売を開始しました。
これに伴い、旧モデルのChromebook C300MAは現行ラインナップから消えた(ASUS Shopではアウトレット扱いのみ)ようなので、2015年10月現在の日本国内現行モデルを比較してみました。
スペック比較
まず、スペック比較です。
Dell Chromebook11 | Acer Chromebook11 (CB3-111-H14M) | Acer Chromebook13 (CB5-311-H14N) | ASUS Chromebook flip |
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CPU | Intel Celeron N2840 | Intel Celeron N2840 | NVIDIA Tegra K1 | Rockchip RK3288C |
メモリ | 2GB 4GB | 4GB | 4GB | 2GB 4GB(法人モデル) |
ストレージ | 16GB | 16GB | 32GB | 16GB |
ディスプレイ | 11.6インチ HD(2GBモデルはタッチなし、4GBモデルは有り) | 11.6インチ アクティブマトリクス TFT液晶(タッチなし) | 13.3インチ アクティブマトリクス TFT液晶(タッチなし) | 10.1インチ TFTカラー液晶 (タッチあり) |
画面解像度 | 1366×768 | 1366×768 | 1366×768 | 1280×800 |
グラフィック アクセラレータ | Intel HD Graphics | Intel HD Graphics | NVIDIA Kepler GK20a | Mail-T764 |
インターフェイス | HDMI×1 USB2.0×1 USB3.0×1 SDメモリカード×1 | HDMI×1 USB2.0×1 USB3.0×1 SDメモリカード×1 | HDMI×1 USB3.0×2 SDメモリカード×1 | microHDMI×1 USB2.0×2 SDメモリカード×1 |
ワイヤレス | IEEE802.11 ac/a/b/g/n Bluetooth 4.0 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0 |
入力装置 | キーボード タッチバッド タッチパネル(4GBモデル) | キーボード タッチバッド | キーボード タッチバッド | キーボード タッチバッド タッチパネル(10点マルチタッチ) |
バッテリー 最大駆動時間 | ー 10時間 | 3220mAh 8.5時間 | 3220mAh 13時間 | ー 9時間 |
サイズ | 高さ21mm 幅297mm 奥行217.7mm | 高さ18.7mm 幅299mm 奥行202mm | 高さ18mm 幅327mm 奥行227.5mm | 高さ15.6mm 幅262.8mm 奥行182.4mm |
重量 | 1.245kg 1.32kg(4GBモデル) | 1.10kg | 1.50kg | 890g |
CPU:ARM系が増えた
新たに発売されたASUS Chromebook flipは、従来モデルのIntel Celeronとは異なりARM系CPUであるRockchip RK3288Cを積んでいます。これまで日本国内モデルでARM系CPUを積んでいたモデルにはAcer Chromebook13のNvidia Tegra K1があります。
ちなみに、Tegra K1 とRK3288CではTegra K1の方が処理能力は高いようです。(※Antutu4.xベンチマークによる比較。搭載端末の性能によるため参考値。K1:43851、RK3288C:35225)
ARM系CPUを搭載したChromebookではSilverlightが正常に動作しないなど報告されていましたが、ChromeそのものがSilverlightをサポートしなくなったため、特に気にする必要がなくなりました。
Dell Chromebook11とAcer Chromebook11はIntel Celeron N2840を搭載しています。
ディスプレイ:サイズ、タッチの有無などバリエーションが増加
ディスプレイサイズに各モデルの特徴があります。
まず、ASUS Chromebook flipは液晶を360度回転させてタブレットとして使用することができるため、タッチ機能付きディスプレイを搭載しています。Dell Chromebook11も4GBモデルにタッチ液晶を搭載していますが、タブレット形態には変形できないので、取ってつけたようなタッチ液晶です。
また、ディスプレイサイズについても、ASUS Chromebook flipは従来モデルにはなかった10.1インチ液晶を採用しています。この結果、ほぼB5サイズとなり持ち運びしやすくなっています。ただ、表示解像度が 1,280×800ドットとなり、他のChromebookよりも狭い表示範囲となる点は残念です。
13インチディスプレイを搭載したモデルは、ASUS Chromebook C300MAが無くなったため、Acer Chromebook13のみとなりました。
重量・サイズ:持ち運びやすさはChromebook flipが断トツ
Chromebookはどのモデルでも軽めですが、ASUS Chromebook flipは890gと相当軽くなっています。
コンパクトで堅牢なアルミ合金製のボティ、Gorilla Glassの採用と相まって、一番持ち運びしやすいモデルになっています。コンパクトボディのため、バッテリー容量は多くないと思いますが、バッテリー駆動時間も9時間あり十分です。
まとめ
Chromebookにも特徴あるモデルが増えてきました。AcerもChromebook flipのような2in1モデル「Acer Chromebook C738T」を準備しているようですし、ラインナップは一層充実しそうです。
ただ、ChromeOSやChromeアプリは、Androidのようにタッチパネル操作前提の設計になっていないため、タッチ機能が必要なのか少し疑問ですね。タブレットならAndroid端末の方が良い気がします。
また、どのモデルも実売3万円以上になってしまったことも残念。安さはChromebookの魅力の1つでしたが、3万円であればWindows10搭載ノートPCが買えてしまいます。
Chromebookを検討中の人は、旧モデルを2万円以下で入手できるうちに購入しておく方が満足度が高いかもしれません。