2016年6月17日、ChromeOS Devチャンネルにおいてバージョン53へのアップデートが実施されたようです。これにより、ChromeOS Devチャンネルに設定していたChromebook flipでGoogle PlayストアとAndroidアプリが使えるようになりました。
Chromebookの商品価値が爆発的に上がった感がある。
目次
Google Play ストアへのアクセス
ChromeOSを更新してバージョン53にすると、シェルフに「Google Play ストア」アイコンが表示されるので、クリックしてGoogle Play ストアにアクセスします。
Google Play ストアの画面はAndroid端末のそれと同じ。動作も非常に快適です。
Androidアプリのインストール
AndroidアプリのインストールはAndroidスマホやタブレットと同じ。インストールしたいアプリ画面で「インストール」ボタンをクリックするとすぐにインストールされます。
Androidアプリをインストールするとセキュリティ面で不安を感じる人がいるかもしれませんが、Androidの実行環境「Android Framework」はChromeOS上の隔離されたコンテナ内で稼働するため、他のシステムに影響を与えることはないようです。また、仮想環境でもないため、アプリは高速に稼働するみたい。
source : ITpro by 日経コンピュータ
とりあえず、Androidスマホで普段よく使っているアプリを全部インストールしてみました。インストールしたAndroidアプリは、ランチャー内にChromeアプリと区別なく表示されます。
Androidアプリの動作確認
2ch Mate
まず、2ちゃんねる専用ブラウザ「2ch Mate」。このアプリは、これまでから「ARC Welder」で動作させることが出来ていましたが、それに比べて快適に動作するように感じます。モッサリ感は皆無です。
Amazon Kindle
ARC Welderでは動作しなかったアプリの一つ。これまでChromebookでは、漫画や雑誌、写真集などイメージベースの電子書籍のみ対応した「Kindle Cloud Reader」か、デュアルブートしたUbuntu上で「Kindle for PC」を利用してKindleを読む方法しかありませんでした。
でも、Androidアプリ「Amazon Kindle」が問題なく動作するので、漫画や雑誌はもちろん、文庫やビジネス書などテキストベースの電子書籍も問題なく読めます。
MetaTrader4
これもARC Welderでは動作しなかったアプリの1つ。デュアルブートしたUbuntu上でWineを利用してMetaTrader4 for PCを動作させることもできましたが、MetaTrader4そのもののバージョンアップに伴い、インストールが困難になっていました。PC版のようにオリジナルのインジケーターやEAを使うことはできませんが、とりあえずChromebook上で市況を確認し、トレードできる環境を作れます。
bitFlyer
トレード用アプリ続き。最近、急騰しているビットコインの国内取引所bitFlyerのアプリも動作します。売買も普通にできました。
まとめ
僕が普段使っているアプリは、幸いどれも動作しました。動作スピードも仮想環境ではないため、快適でキビキビ反応します。ここまでフツーに動いてしまうとは思っていなかったので、少しビックリ。某掲示板をみると動作しないアプリやバグの存在が報告されていますが、そのうち解決されていくことでしょう。
ChromebookはChromeアプリがなかなか充実しないところが弱点でしたが、Androidアプリの動作でこの点も補われました。Androidスマホを使っていて、WindowsPCを使ったことがないユーザーにとっては、Windowsノートより使いやすく魅力的なPCになるかもしれませんね。
Chromebookの大躍進、間違いなし!
なお、2016年6月現在、GooglePlayストアとAndroidアプリが利用可能なChromebookは、ASUS Chromebook flipとAcer Chromebook R11、Google Pixel 2015のみです。