前のエントリーでChromebitのCPU温度をモニターする方法を書きました。せっかくなので、CPUに負荷をかけてCPUの温度がどれくらい上がるかやってみました。
鰻のぼり!
負荷テストの実施方法
負荷テストはChromebitにデュアルブートしたXubuntu環境で実施しました。
- CPU温度測定:センサー監視ユーティリティ「Psensor」
- CPU負荷方法:コマンド「yes > /dev/null」による負荷処理
- 実施環境:室温20℃
負荷テストの実施と結果
Xubuntuを起動した後、ターミナル画面を開き「user@localhost:~$ yes > /dev/null」コマンドを入力し、CPU負荷処理をかけます。Chromebit CS10に搭載されているRockChip RK3288Cは4コアなので、4プロセス実行しました。
負荷テスト前に動画を見ていたので、スタート時点で既に50℃くらいありましたが、処理を開始した途端にグイグイCPU温度は上がっていきます。
まさに鰻のぼり!
その後、CPU使用率ほぼ100%の4プロセスを10分間継続させました。Chromebit CS10本体も程よい暖かさのカイロに。
CPU温度は最大で81℃まで上がりましたが、その後78〜80℃くらいで安定したので、これ以上の温度上昇は見込めないと考え、プロセスを終了しました。ちなみにプロセスを終了するときは「user@localhost:~$ kell (プロセスID)」とコマンドを打ちます。
プロセスを終了させるとCPU温度は、約10分間で元の水準である50℃付近まで下がりました。
まとめ
Chromebit CS10に搭載されているRockChip RK3288Cの臨界温度(crit値)は90℃に設定されていますが、限界値より10℃低い80℃で安定推移したので、ファンレスでの冷却としては上手く制御できているように思います。20〜22℃の室温でのテストだったので、真夏など室温が高くなる時期は心配ですが、その他の季節では長時間の使用も問題なさそうですね。