Chromeからの脱線話

Nvidia GeForce GTX1060 / 1070で仮想通貨マイニングを始めてみた話

2017年7月1日


久々の投稿ですが、Chromebookからの脱線話です。

2017年5月のGW頃から、AMD Radeon RX系のグラフィックボードがPC販売店の店頭から忽然と姿を消してしまうほどのフィーバーぶりを見せている仮想通貨マイニング界隈ですが、遅ればせながら仮想通貨マイニングにチャレンジしてみました。ただし、Radeon系グラボを注文していたのにパソコン工房にキャンセルされたので、Nvidia GTX 1070/1060での挑戦です。

GTX 1070/1060を選択した理由

巷ではAMD Radeon系が仮想通貨マイニングに有利だと言われていますが、それは一部の仮想通貨(イーサリアム)に限った話です。

ここで、一番効率よくマイニングできる仮想通貨を選択し、それで得た仮想通貨をビットコインに換算して支払ってくれるナイスなサービス「NiceHash」のウェブサイトで、各グラボに適したマイニングツールを確認してみましょう。

AMD Radeon RX570の場合

まず、AMD Radeon RX570を搭載したグラフィックボード(4GB)の場合は、効率よくマイニングできるマイナーは「DaggerHashimoto」と「Equihash」となっています。前者はイーサリアム、後者はZcashをマイニングするツールです。

AMD Radeon RX580の場合

次に、AMD Radeon RX580を搭載したグラフィックボード(8GB)の場合は、ほぼ「DaggerHashimoto」のみとなっています。

Nvidia GeForce GTX1060の場合

続いて、Nvidia GTX1060を搭載したグラフィックボード(6GB)の場合は、RX570/RX580に適した「DaggerHashimoto」や「Equihash」のほか、SiaCoinのマイナー「Sia」でも効率よくマイニングできるようです。

Nvidia GeForce GTX1070の場合

最後に、Nvidia GTX1070を搭載したグラフィックボード(8GB)の場合は、「Equihash」、「DaggerHashimoto」、「Sia」に加え、LBRY Creditsのマイナー「Lbry」でも効率よくマイニングできます。

 

このようにRX570/580はGTX1060/1070に比べると、効率よくマイニングできる仮想通貨が非常に限られています。ほぼイーサリアム専用といって過言ではありません。

しかも、イーサリアムのGPUを使用したプルーフ・オブ・ワーク型のマイニングは2017年末で終了することになっているため、これからマイニングを始めるのであれば、複数の通貨のマイニングに適したGTX系の方が安全かもしれません。

そんなワケでGTX1060/1070を選択した次第です!

※実際はRX470/480や570/580の入手が困難で、仕方なくGTX1070/1060を選択しただけの結果論です。RX570をキャンセルしてくれたパソコン工房さん、アリガトウ。イマデハカンシャシテイマス…

組み立てたマイニングPC

さて、そんなワケでGTX1060/1070を搭載した僕のマイニングPCを紹介しましょう。いつものレビュー記事なら、入手したグラボほかパーツ類の組み立て過程から紹介するところですが、パーツがバラバラに届いて少しずつ組み立てたため、完成形のみ紹介します。

初号機: rig1

所有していたパーツ類を使って組み立てたリグ(複数台のグラボを搭載したマイニング機器のことを「リグ」というそうです)です。AsRockの変態マザボ「B150M Combo-G」を使用しているため、PCIeスロットが3つしかなく、ZOTAC GTX1060 AMP Editonを3枚搭載しています。

(主な構成)

  • GPU:ZOTAC GeForce GTX1060 AMP Edition × 3
  • CPU : Intel Pentium G4400
  • マザーボード:AsRock B150M Combo-G
  • メモリ:DDR3 8GB×2
  • ストレージ:Transcend SSD 120GB
  • 電源:Corsair RM850x

2017年7月1日現在、この構成で一日の採掘量は0.0025~27BTC前後(JPY換算で700~800円)です。このリグの電気使用量は概ね250Wなので、電気代にすると200円/日(1KWh=33.32円)となり、利益は500~600円程度になっています。

はじめた当初(5月中旬)はJPY換算で1,000円以上をマイニングしてくれていましたが、採掘難易度(ディフィカルティ)の上昇と仮想通貨価格の下落で2~3割落ち込んでいます。

弐号機:rig2


rig1のラック下段に、GTX1070×4枚構成で設置しています。使用しているマザボAsRock H170 Pro4にはPCIeスロットが5つあるため、もう1台GTX1070を確保しているのですが、PCIeレーンの帯域の調整など何をどう弄っても4枚しか認識しないため、とりあえず4枚で運用中です。

(主な構成)

  • GPU:ZOTAC GeForce GTX1070 AMP Edition × 2、MSI GeForce GTX1070  GAMING X 8G × 2
  • CPU:Intel Celeron G3900
  • マザーボード:AsRock H170 Pro4
  • メモリ:DDR4 4GB×2
  • ストレージ:Transcend SSD 120GB
  • 電源:Corsair RM1000x

2017年7月1日現在、この構成で一日の採掘量は0.0050~55BTC前後(JPY換算で1400~1700円)です。このリグの電気使用量は約550Wなので、電気代は約440円/日(1KWh=33.32円)となり、利益は1,000~1,300円/日程度になります。

まとめ

2台のrigが電気代を差し引いて1,500~1,900円/日相当のBTCをマイニングしてくれていて、外出先では、ASUS Chromebook Flip C302CAからChromeリモートデスクトップを使ってマイニング状況をニヤニヤ眺めています。

しかし、冷静に考えると、1日平均1,700円程度の採掘量では投資額の回収には7ヵ月ぐらい掛かってしまいます。とても効率的な投資とは言えません。なので、これからマイニングを始めようと考えている人には、はっきりお勧めできません。

マイナーが増えると採掘難易度が上がって俺の取り分が減るからね!

※仮想通貨マイニング・ブログを作りました → 零細採掘所通信

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