Acerの新型Chromebook「Chromebook R11」が米国のAmazon.comで予約が始まっているようです。
今年6月のエントリーでお伝えした「Acer Chromebook C738T」とほぼ同じ仕様なのでコレなんでしょうね。噂どおり液晶が360度回転するノートPCとタブレットの2in1スタイルです。
日本への発送にも対応しており、発送費用込で$322.35(約 40,000 円)となる見込み。価格や形状が、日本国内で発売されたばかりのASUS Chromebook flipと思いっきり被っています。
ASUS Chromebook flipとの比較
まずはスペック比較です。
Acer Chromebook R11 | ASUS Chromebook Flip | |
---|---|---|
CPU | Intel Celeron N3150 | Rockchip RK3288C |
メモリ | 2GB | 2GB 4GB(法人モデル) |
ストレージ | 32GB | 16GB |
ディスプレイ | 11.6インチ IPS液晶 (タッチあり) | 10.1インチ IPS液晶 (タッチあり) |
画面解像度 | 1366×768 | 1280×800 |
グラフィックアクセラレータ | Intel HD Graphics | Mail-T764 |
インターフェイス | USB3.0×1 USB2.0×1 SDメモリカード×1 HDMI×1 | microHDMI×1 USB2.0×2 SDメモリカード×1 |
ワイヤレス | IEEE802.11 ac/a/b/g/n Bluetooth 4.0 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0 |
入力装置 | キーボード タッチバッド タッチパネル(10点マルチタッチ) | キーボード タッチバッド タッチパネル(10点マルチタッチ) |
バッテリー 最大駆動時間 | 3220 mAh 9.5時間 | ー 9時間 |
サイズ | 高さ 20.3mm 幅 294.6mm 奥行 203.2mm | 高さ15.6mm 幅262.8mm 奥行182.4mm |
重量 | 1.25kg | 890g |
Acer Chromebook R11とASUS Chromebook flipの大きな違いは、CPUとディスプレイサイズ、重量です。
CPUの比較
ASUS Chromebook flipがARM系のRockchip RK3288を搭載しているのに対して、Acer Chromebook R11はIntel Celeron N3150です。Celeron N3150はIntel Atom系のCPUで、従来モデルに搭載されているN2840やN2830よりもグラフィック性能が向上しています。
一方、RK3288はIntel Atom3735FといったAtom下位モデルよりは性能が高いようですが、N3150と直接比較できるようなベンチマーク結果がありません。
おそらく使用上の差はそれほどないでしょう。
ディスプレイサイズ・重量の比較
ASUS Chromebook flipは10.1インチですが、Acer Chromebook R11は従来モデルと同様11.6インチディスプレイを搭載しています。どちらもIPS液晶を搭載している点は、液晶の品質が悪かったChromebookには喜ばしいことですね。
ASUS Flipがタブレットスタイルを重視したディスプレイサイズである一方、Acer R11はノートPCスタイルが基本で、タブレットスタイルにもなりますよという印象ですね。
これは重さにも表れていて、ASUS Flipはキーボード込で890gと非常に軽量です。iPadやAndroidタブレットでもキーボードをつけるとこれくらいの重量にはなります。一方、Acer R11はノートPCと変わらない1.25kgであり、タブレットとして使うには少々重いでしょう。
まとめ
Acer Chromebook R11は、従来モデルのようなノートPCスタイルのChromebookを欲しい人にとっては良い選択肢だと思います。CPUはBraswell世代となりグラフィック性能は強化されていますし、IPS液晶も搭載されています。
一方、タブレットスタイルのChromebookが欲しい人にとっては、既に日本国内で発売されているASUS Chromebook flipの方が良いでしょう。軽量・コンパクトで持ち運びがしやすいはずです。
ただ、ChromeOSはタッチ画面で使うために最適化されたOSではありません。Windows7をタッチ画面で使用するようなものなので、使いにくいはずです。Windowsがタッチ操作を前提としたWindows8や10に進化したように、ChromeOSが進化するまではタブレット・スタイルは結局使わなくなるような気がします。
でも、艦これマシンとして使うならありでしょう。