Amazon.co.jp(一部Amazon.com)で購入できるスティック型PCのスペックを比較します。その後、おすすめ機種を紹介します。
スティック型PCのスペック一覧
写真 | 機種 | OS | CPU | メモリ(上段) ストレージ(下段) | インターフェース | 冷却 |
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レビューを見る | Intel Compute Stick BOXSTCK1A32WFCR | Windows8.1 Windows10 Ubuntu | Intel Atom Z3735F 4core/1.33GHz | 2GB(1GB) 32GB(8GB) ※()はUbuntuモデル | USB 2.0×1 microUSB×1(電源) HDMI×1 802.11b/g/n Bluetooth 4.0 | ファン |
レビューを見る | マウスコンピュータ m-Stick MS-NH1 | Windows8.1 | Intel Atom Z3735F 4core/1.33GHz | 2GB 32GB/64GB | USB 2.0×1 microUSB×1(電源) HDMI×1.0 802.11b/g/n Bluetooth 4.0 microSDカードリーダー | ファンレス |
レビューを見る | マウスコンピュータ m-Stick MS-PS01F | Windows8.1 | Intel Atom Z3735F 4core/1.33GHz | 2GB 32GB | USB 2.0×1 microUSB×1(電源) HDMI×1.0 802.11b/g/n Bluetooth 4.0 microSDカードリーダー | ファン |
レジューを見る | レノボ ideacentre Stick 300 | Windows8.1 | Intel Atom Z3735F 4core/1.33GHz | 2GB 32GB | USB 2.0×1 microUSB×1(電源) HDMI×1.0 802.11b/g/n Bluetooth 4.0 microSDカードリーダー Bluetooth4.0 SDカードリーダー | ファン |
レビューを見る | ドスパラ Diginnos Stick DG-STK1B | Windows10 | Intel Atom Z3735F 4core/1.33GHz | 2GB 32GB | USB 2.0×1 microUSB×1(電源) HDMI×1.0 802.11b/g/n Bluetooth 4.0 microSDカードリーダー Bluetooth4.0 SDカードリーダー | ファンレス メタルボディ |
レビューを見る | ドスパラ Diginnos Stick DG-STK2F | Windows10 | Intel Atom Z3735F 4core/1.33GHz | 2GB 32GB | USB 2.0×1 microUSB×1(電源) HDMI×1.0 802.11b/g/n Bluetooth 4.0 microSDカードリーダー Bluetooth4.0 SDカードリーダー | ファン |
レジューを見る | ASUS Chromebit CS10 | ChromeOS | RockChip RK3288C 4core/1.83GHz | 2GB 16GB | USB 2.0×1 HDMI×1.0 DC×1 802.11ac/a/b/g/n | ファンレス |
スティック型PC おすすめの一本
僕はASUS Chromebit CS10を購入しました。スティック型PCの多くがWindows搭載モデルのなか、GoogleのChrome OSを搭載した異色のモデルです。
なぜ異色モデルを選んだのか?確かにIntel Compute StickなどWindows搭載モデルの人気はありますが、既存のスティック型PCの性能と使い方を考えると、Chromebitがベストだと考え、選択しました。
Windows搭載スティックPCの性能の低さと使用用途
Windows搭載スティックPCの既存モデル(2015年12月現在)は、CPUにIntel Atom Z3735Fを搭載しています。一昔前のAtom系CPUから性能は向上していますが、それでも性能は高くありません。
ほぼ同性能のCPU Intel Atom Z3740を搭載したASUS VivoTab note 8で、WEBブラウザーベースのベンチマークGoogle Octane2.0を測定した結果が下の写真です。ベンチマークスコアは「4416」となっています。
一方、ASUS Chromebit CS10(CPU RockChipRK3288C)で同じベンチマークテストを実施した結果が下の写真です。Intel Atom Z3740を搭載したVivoTab note 8の約1.7倍のスコア「7365」をマークしています。
スティック型PCの用途を考えると、WEBサイトの閲覧や動画の視聴、艦これ等のブラウザーゲームなどブラウザーでの利用がほとんどです。
このため、Google Octane2.0で高スコアを出したChromebitの方がはるかに快適に使用することができます。
Chromebitはウィルス対策不要
WindowsPCをインターネットに接続する場合、ウィルス対策は必須です。しかし、タダでさえ性能の低いスティック型PCでセキュリティ対策アプリを稼働させることは結構な負荷であり、処理速度を低下させてしまいます。
一方、Chromebitに搭載されているChromeOSは、最新のセキュリティ修正の自動更新、サンドボックス、確認付きブートなどによりセキュリティ対策を施されているため、ウィルス対策ソフトが不要です。CPUパワーが余計な処理に割かれることはありません。
(参考)Chromebookのセキリュティ − Google Chromebook ヘルプ
快適にブラウジングすることができます。
Chromebitでもマイクロソフトオフィスのファイルを作成可能
スティック型PCでWordやExcel、パワーポイントなどMS Officeを使用される人もいるかもしれません。ChromeOSを搭載したChromebitでは、残念ながらMS Officeは動きませんが、GoogleドキュメントやOffice Onlineを利用することで、マイクロソフトオフィスのファイルを作成、編集することができます。
(参考)ChromebookでマイクロソフトOfficeファイルを編集する方法
もちろん、Officeの機能をフルに活用したいのであれば、Windows搭載スティックPCでなければなりませんが、それならばオフィスをより快適に利用できるよう上位CPUを搭載したノートPCを購入した方が良いでしょう。
結論
スティック型PCの持つ性能と使用の用途を考えれば、ChromeOSを搭載したChromebitの方がWindows搭載スティックPCよりも快適に使用することができます。特に、PCの用途がほとんどブラウジングだという人なら、Chromebit CS10はおすすめです。
ASUS Chromebit CS10は、2015年12月現在日本国内では販売されていませんが、米Amazon.comから購入することができます。
なお、CPUのサラダ油冷や水冷による熱対策やオーバークロックなどマニアックな遊びのために、スティック型PCを購入される層は、素直にWindows搭載スティック型PCを買いましょう。