Chromebook chromecast 使い方・豆知識

Chromebookの「Hulu字幕文字化け問題」が解決できない件

2015年7月29日

HULU-Capture-Before

高画質なディスプレイを備えていないクロームブックで有料動画配信サービスを視聴する人は少ないかもしれませんが、バッテリー持ちが良いため、外出時のメディアプレイヤーとしてもなかなか優秀です。

それでHuluを視聴しようとしたのですが、字幕が文字化けしてしまいます。

ネットを調べると同じ事象が多々報告されていますが、解決策は残念ながら見つかっていない模様。ダメもとでチャレンジしてみました。

原因はHulu対応フォントがインストールされていないこと

原因はHuluのWEBサイトのヘルプに書いてありました。

私は、Linuxを使用しています。なぜ文字化けするのですか?

Linuxをご利用の場合、下記いずれかのフォントをインストールしていただく必要がございます。

・TakaoPGothic (Standard Font)
・Sazanami Gothic
・MS Pゴシック
・Osaka-Sans Serif
・Sans Serif

要するにフォントが足りないようです。

フォントのインストール

原因がはっきりすれば対策を施せます。

TakaoPGothic.ttfの入手

まず、5つの対応フォントのうち、TakaoPGothicのインストールを試みます。

こちらのサイトでTakaoPGothicをダウンロードします。

takaoPgothic
ダウンロードしたZipファイルを展開し、「TakaoPGothic.ttf」をダウンロードフォルダに保存しておきます。

TakaoPGothic.ttfをフォントフォルダにコピーする

Chromebookをデベロッパーモードで起動します。デベロッパーモードの起動方法はこちらを参考に。

[Ctrl]+[Alt]+[T]キーでターミナル画面を開きます。

ターミナル画面が表示されたら、「crosh > 」に続いて次のように入力します。

crosh > Shell
chronos@localhost / $ cp /home/chronos/user/Downloads/TakaoPGothic.ttf /usr/share/fonts/croscore/

read-only-file-system

しかし、ファイルをコピーできないとメッセージが表示されます。ファイルシステムが「Read-only」になっている模様。

そこでファイルシステムにアクセスできるように、次のコマンドを入力し、[Enter]キーを押します。

chronos@localhost / $ sudo /usr/share/vboot/bin/make_dev_ssd.sh --force --remove_rootfs_verification

rootfs_verification

これでファイルシステムに読みかけできるはずですが、「rootfs verification」が使用禁止されているメッセージが出ているような…。

とりあえず再起動します。(sudo rebootと入力すれば再起動します。)

再起動後、ターミナル画面が表示されるので、再度「crosh > 」に続いて次のように入力します。

crosh > Shell
chronos@localhost / $ cp /home/chronos/user/Downloads/TakaoPGothic.ttf /usr/share/fonts/croscore/

read-only-file-system2

ファイルシステムの「Read-only」は解除されているようですが、今度は「Permission denied(アクセス拒否)」です。

その後もアクセス拒否を無効化するために試行錯誤しましたが、結局フォントをコピーすることができませんでした。

失敗です。

2016.1追記

その後、ハードウェア書込み保護機能(Write-Protect-Screw)を外してフォント追加に成功しましたが、Hulu字幕の文字化けは解消されませんでした。

(参考記事)Chromebookにフォントをインストールする方法 ― Chrome速報

(結果)Huluは吹替版を楽しむべし

結局、字幕の文字化けを解消するフォントをコピーできなかったので、Huluの動画は字幕のない邦画・日本ドラマ、吹替版を楽しむ他ないようです。

ChromeOSにインストールされているフォントを追加するだけで解決する問題なので、Googleの対応が待たれます。

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(参考)Chromebookで視聴可能な動画サービス

Huluで字幕版の動画を楽しめないので、その他の動画配信サービスが利用できないか調べてみました。

しかし、Chromebookは、WindowsやMacOSのようなメジャーPCではないため、そもそも対応デバイスとして扱われていないケースがほとんどです。

定額制動画サービスのU-NEXTやdTV、PPVのGYAO!や楽天SHOWTIMEはいずれも対応デバイスでないため視聴できません。

PPVのAmazonインスタントビデオは2015年7月現在視聴することができますが、これはメディアプレイヤーとしてSilverlightを使用しています。Silverlightは「Netscape Plug-in API(NPAPI)」の1つですが、Googleはセキュリティ対策やクラッシュ要因の排除の一環として、ChromeブラウザのNPAPI対応を2015年9月に完全に打ち切る方針を発表しています。

このため、間もなくSilverlightをメディアプレイヤーとして利用している動画配信サービスは視聴できなくなります。

結局、「GooglePlayストアの動画があるだろ?」というのがGoogleの回答なのかもしれませんね。

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